大人だけでなく、乳児も気をつけて欲しい病気が「食中毒」。
赤ちゃんの食中毒と言えば「ノロウイルス」をイメージする方も多いですが、実は4歳位までは「サルモネラ菌」による食中毒が最も多いんです。私達が思っている以上に身近な食中毒菌である「サルモネラ菌」、適切な対処や予防で大切な我が子を守りましょう。
サルモネラ菌と乳児
サルモネラ菌に感染しても1歳前後の乳児は上手く症状を伝えられないので周囲の人が気付かないケースもあります。
「よく下痢をする子だから」「ミルクを飲みすぎて吐いちゃったのかな?」と勘違いをしてしまうんですね。その際、少しでも様子がおかしかったり、機嫌が良くならないと感じた時は病院に連れていってあげてください。
・乳児は感染しやすい!?大人との症状の違いはあるの?
指をしゃぶったり、なんでも口に入れてしまう乳児は普通の人よりもサルモネラ菌に感染しやすい状態にあります。特にネコやイヌ、カメなどを触った手で遊んだり、指をしゃぶると感染する確率が高くなります。乳児の手洗いをついつい忘れてしまうというパパママはできるだけ習慣づけるよう心がけてくださいね。2歳~3歳になれば本人に手洗い・うがいの習慣を身につけさせましょう。
サルモネラ菌の症状は大人でも乳児でも基本同じです。ただし、小さいお子さんは抵抗力や免疫力が弱いので重症化する場合があります。自力で治す事は難しいので、できるだけ早く小児科を受診するようにしましょう。下痢や嘔吐、発熱は3日ほど続きます。
自宅で安静にさせる際は脱水症状に特に気をつけてください。
・粉ミルクからも感染!?正しい作り方で安全なミルクを飲ませましょう!
赤ちゃんが飲む粉ミルクは完全無菌ではありません。まれにサルモネラ菌などの細菌が潜んでいることがあるんですね。ですが、正しい方法でミルクを作れば感染のリスクを下げることができます。正しい作り方とは「70℃以上のお湯でミルクを作る」事。
冷ますのが大変と思うかもしれませんが、サルモネラ菌の感染を防ぐ事ができるのであれば安いものです。
また、ミルクを作る際はきちんと手洗いするように。使う器具や道具もこまめに殺菌消毒する必要があります。粉ミルクに細菌が入っていなくても、パパママからミルクを通して二次感染する場合もあるので気をつけるようにしましょう。作ったミルクは1~2時間で破棄し、残ったミルクを保存して再度与える事は止めてくださいね。