「知らずに菌をばら撒いて大きな事件になる」なんて映画でもよくありますよね。実はサルモネラ菌も知らない間に感染して体内に保菌し、症状が出ないので自覚症状なく周囲にばら撒いている事もあるんです!今まで一度も食中毒になった事が無いと自信がある人も体内は食中毒となる細菌だらけ・・・なんて事も。集団感染を防ぐためにも「サルモネラ菌の保菌」について勉強しておきましょう。
サルモネラ菌の保菌期間や健康保菌者について
サルモネラ菌に感染しても症状がまったく出ず、健康的に生活している人は「健康保菌者(無症候性キャリア)」と呼ばれています。健康的に過ごしていても体内にはサルモネラ菌が潜んでいる為、便などから周囲の人に感染させてしまう危険性があります。人の便を触る事は無いですが、公衆トイレなど便座を共用する事はよくありますよね。日本のトイレには便座クリーナーが設置されていますが、拭かずにそのまま使用する人も多く、デパートやコンビニなどで健康保菌者から便座を通して菌をもらってしまうケースも少なくありません。
サルモネラ菌の保菌に気付く為には??
健康保菌者の方は自覚症状がほとんど無いため、感染している事に気付いていないのがほとんどです。自力で気付く事はほぼ不可能でしょう。なので、よくお腹を壊す方や周囲にサルモネラ菌の食中毒になった人がいる方は健康体であっても一度病院で検査してもらう事をお勧めします。
保菌している事が分かったら病院で適切な治療を受けたり、周囲の感染を防ぐために身の回りを消毒・殺菌するよう心がけましょう。
サルモネラ菌の保菌期間は?いつから自由に外出できるの?
サルモネラ菌の保菌期間は体調や体質、感染したサルモネラ菌の種類によって大きく変わります。短いと1週間程度で体外に排出する事ができますが、長いと1ヶ月以上も体内にいる場合があります。なので、正確な保菌期間を断定する事はできません。健康保菌者の方で安心して自由に外出したいという方は医師の方に相談してみると良いでしょう。
ちなみに、サルモネラ菌を長く保菌すればするほど病原性は低下するとされています。病原性は低下していても、便や吐しゃ物には接触しないよう注意しましょう。体調が優れない時や体の抵抗力が落ちている時は感染率も高く、治りも遅くなるケースがあります。
健康保菌者の方もそうでない方も加熱したり、こまめに殺菌したりと「サルモネラ菌」に感染しないよう、事前に対策する事が大切です。