「食中毒になったらどうしたら良いの?」「どんな治療をするのか分からない」そんな方も多いと思います。身近な食中毒菌「サルモネラ菌」に感染すると約2日間の潜伏期間を経て、下痢や嘔吐、腹痛といった症状が出てきますが、病院では一体どのような治療方法を行うのでしょうか?
サルモネラ菌の治療方法や家庭での注意事項
・病院ではどんな治療を?サルモネラ菌と抗生物質
サルモネラ菌の病院での治療方法は主に抗生物質や胃腸薬、整腸剤の服用となりますが、繰り返す下痢や嘔吐で脱水症状が出ている場合は水分補給や点滴なども使用されます。サルモネラ菌の症状が重い場合は入院する事もあるので、職場や周りの人に事前連絡しておくようにしましょう。お腹の調子が悪くなったと思ったら、できるだけ早く病院を受診するように!
また、サルモネラ菌の治療で使用する抗生物質は症状を和らげる反面、体内に残るサルモネラ菌が死滅しにくくなるので長期間の服用はほとんどありません。
・家庭での注意事項!「下痢止めは飲むべからず」
家庭でのサルモネラ菌対処法はありますが、一番はやはり「病院を受診する」事です。なので、病院にすぐに行けない状態であったり、症状が軽い場合以外は病院で治療を受ける事をお勧めします。
家庭で対処する際の注意事項は「下痢止めを飲まない」「水分補給を忘れない」「しっかりと休む」、最低でもこの3つの事を忘れないようにしてください。よく、繰り返す下痢に嫌気がさして下痢止めを飲んでしまう方もいますが、下痢を止めてしまうとそれだけサルモネラ菌を体内に留めてしまう事になります。できるだけ下痢や嘔吐は我慢しない方が良いでしょう。
また、激しい下痢や嘔吐は脱水症状を引き起こします。体内の水分が急激に失われるため、きちんと水分補給するようにしてください。水や水分補給用のドリンクを飲める時に飲んで、脱水症状を防ぎましょう。
後は無理に起きたり、動いたりせずに横になってしっかり休んでください。食事が摂れる状態であれば少量でも構いませんので消化に良いものを食べて、体力の低下を防ぎましょう。おかゆやうどん、バナナ、蒸しパン、湯豆腐、はんぺん、じゃがいも、野菜スープ、ヨーグルトは胃に優しいのでオススメ。
サルモネラ菌はほとんどの場合、病院で処方された薬を飲んで治療します。家庭での治療も良いですが、二次感染を防ぐためにも病院で適切な治療を受けるようにしてくださいね。